大会長挨拶
第36回 岐阜県理学療法学会学術集会
大会長 松岡 伸幸(中部国際医療センター)
第36回 岐阜県理学療法学会学術集会
2026年6月14日 日曜日
中部学院大学 関キャンパス
Crossing -渡し-
このたび、第36回岐阜県理学療法学会学術集会の大会長を務めさせていただきます、中部国際医療センターの松岡伸幸です。
本学術集会のテーマは「渡し:crossing」です。この「渡し」という言葉には、「つなぐ」「越える」「移る」といった多様な意味を込めています。
私たち理学療法士は、患者さんの“いま”から“これから”への橋渡しを行い、医療・介護・地域をつなぐ役割を担っています。また、教育・臨床・研究の領域を横断し、知識と技術を結びつけて新たな価値を創出していく専門職でもあります。社会や医療のあり方が大きく変化する今こそ、私たちは変化を恐れず、柔軟に越えていく力が求められています。
「渡し」というテーマには、こうした“変化への挑戦”と“協働の姿勢”を重ねています。これまで培ってきた経験を土台としながら、多職種・多領域・多世代と手を取り合い、新たな時代にふさわしい理学療法の形を探る機会としたいと考えています。
今回の学術集会は、岐阜県理学療法士会中濃支部が中心となり開催いたします。開催地となる中濃支部には、江戸と京を結ぶ中山道の宿場町・太田宿があり、また木曽川には、かつて人々の往来を支えた「太田の渡し」がありました。地域をつなぎ、文化を運び、人々の営みを支えたこの「渡し」は、本学会テーマの象徴でもあります。
本学会では、理学療法の過去・現在・未来をつなぎ、県内外の多職種や世代を越えて意見を交わし、新たな発想が生まれる場となることを目指しています。特別講演、教育講演、一般演題などを通じて、多くの学びと出会いが生まれることを願っております。
最後に、本学術集会の開催に向けてご尽力いただいている準備委員の皆様、並びにご支援を賜っている関係各位に心より感謝申し上げます。当日は多くの皆様にご参加いただき、理学療法の未来へ向けた“渡し”となる学会を共につくり上げていきたいと思っております。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

